葱右衛門の刻み葱の原料は、大分県産(J-GAP認証)の芽葱・極小葱・小葱と、福岡県糸島市産の中葱・大葱と、価格を押さえた業務用商品を中心に、産地にこだわらず価格重視で仕入れた九州産の葱の5種類の葱を原料としてを使用しています。
・大分県産JGAP認証(芽葱サイズ・極小サイズ・小サイズに使用)
・福岡県糸島市産(中サイズ・大サイズに使用)
・九州産(サイズにこだわらず価格を重視した主に業務用で使用)
葱右衛門の葱のうちグレードの高い原料である『頂-イタダキ-』『福-フク-』『極-キワミ-』の原料は、大分県産のJGAP認証を取得した葱だけを使用しています。
葱右衛門の葱のうち、『頂-イタダキ-・極-キワミ-』の原料は、農事組合法人のプロスパ生産組合様から仕入れています。2022年10月に訪問して葱の栽培現場を確認し、管理責任者の『阿南文美子様』から色々話を伺いました。ありがとうございました!
この農場で栽培されている葱は全て食品安全の第三者認証のグローバルスタンダートであるJGAPを取得されています。JGAPとは青果物の第三者認証です。
種から栽培・収穫に至るまで、食品安全・労働安全・環境保全・人権福祉など持続可能な農場経営の取り組みに対し認証されるものです。詳しくはこちらをご確認ください。
こんな感じで広いハウスに葱がたくさん水耕栽培されています。
プロスパ生産組合様には、このような葱の水耕栽培ハウスがたくさんありました。阿南さんに話を伺うと、農場が3つあり、全部で26棟このような葱の水耕栽培ハウスがあるとのことです。更に、どんどん新築されているから、本当にすごい規模です。
1棟がだいたい2,500㎡あるそうなので、概算で65,000㎡の面積でJGAP認証の管理方法で葱が栽培されています。
年に12-13回ほど葱を栽培出来るそうです。
葱は1棟に14万株栽培できるそうなので、14万株×26棟×12回と単純計算すると、1日10万株、年に4,000万株も栽培出来る計算となります。凄いです!
ずーっと向こうまで、葱がたくさんあります!そんな場所で、阿南さんに質問してみました。
『何故、JGAP認証を取得されようと考えられのですか?』
東京オリンピックの選手村に納品する野菜はリオデジャネイロオリンピックと同様に、GFSIの認めた食品安全の第三者認証が必要になる・・・という話があり、オリンピックの選手村に納品出来るような世界レベルの食品安全を追求した葱を作りたい!そんな考えから、JGAP認証を取得されたそうです。
食品安全の究極の方法を実現されていて、凄いですね!
ハウスでパノラマ写真を取らせていただきました。こんな感じす!
阿南さんに更に聞いてみました。
『こんなにたくさんの葱を栽培されると、普段何が一番大変ですか?』
葱の病気対策が一番大変とのことでした。ネギが溶ける(柔腐病-ナンプビョウ-)や虫の発生など、一部に発生すると拡大してしまう場合があるので、病気の管理が一番大変とのことでした。更に、食品安全のグローバルスタンダートであるJGAPの管理ルールでネギの病気対策をするのが一番大変です。とのことでした。
1回収穫すると消毒。葱の水耕栽培用パネル(上記の発泡スチロール)は収穫ごとに洗って殺菌。出来上がった葱を定期的に検査。そんな管理を連日されているから、安全な葱が毎日出荷されるのですね。
更に、冬は暖房に夏は遮光。お日様が強いと葱が弱るので夏は遮光して、暑さは葱の品質に影響を与えるので、夏はハウスの側面を開けたり閉めたりして、外気の換気で温度管理。そんなことを1年中されています。
冬には暖房をして温度管理されています。
こんな面積を暖房で温度管理するなんて、凄い規模の暖房です。
温かくなってくると、ハウスのメッシュの部分を開けたり閉めたりして温度管理!とっても大変で忙しそうです。
そして阿南さんに最後の質問をしました。
『なぜ、この場所で葱の栽培を開始されたのですか?』
お水がたくさん出たこと。地元に働く場所を提供出来ること。そして地元の方に、長く勤めてもらえるように、重たくない水耕栽培の葱を作ろうと考えたそうです。
そんな理由から、標高280メートル前後で温度的にも葱の水耕栽培に適していると考えられて、この地で葱の栽培をされたそうです。
持続可能なSDGSの考えで素晴らしい取り組みをされています。
阿南さん、お忙しいのに、色々質問させていただき、ありがとうございました!
こんな環境で大切に育てられた葱を使用させていただき、葱右衛門は、刻み葱を作っています!